経営規模評価について
経営事項審査のうち、経営規模評価については、以下の内容で審査されます。

  • 完成工事高の評点(X1)

    完成工事高評点(X1)が総合評定値(P)に占めるウェイトは、25%あり、最も重要な評価項目になります。

    大多数の中小建設業者間における完成工事高の差が、建設業者間の実力差として評点に敏感に反映されます。審査基準日の直前2年、または3年の平均完成工事高が評価されます。

    完成工事高の評点を向上させる最大の方法は、言うまでもなく受注量を増大させることです。ただ、現在の経済情勢により、現行の経審では、完成工事高よりも利益額に重点が置かれた制度設計となっております。

    きちんと利益が確保できる優良な工事をどれだけ多くこなせるかがポイントになります。誰にでもできる工事は安くなってしまうのが当然であり、利益率の良い工事を受注するには他社にない特長をどれだけ発揮できるかにかかっています。

    また、期末未完成工事の評価方法を工事完成基準から「工事進行基準」に変更することで完成工事高を増加させることができます。


  • 自己資本額および平均利益額(X2)

    X2の評価項目は、「自己資本額」および「平均利益額」の2つが採用されています。

    ①自己資本額が大きいほど評点が高くなります。利益を多く蓄積した強い経営体質であることが評価されます。

    自己資本額とは、決算書のうち貸借対照表の資産総額から負債総額を差し引いた純資産の合計額を言います。X2における自己資本額は、審査基準日単独か直前2年平均の選択ができます。自己資本額がマイナスの場合は0円とみなして評価されます。

    ②平均利益額とは、営業利益に減価償却費を足し戻した額になり、この額の2年平均が評価対象となります。自己資本額同様に利益額そのものが絶対評価されます。

    平均利益額では、減価償却費が大きいほど評価が上がるので、自社で機械設備などの固定資産を多く保有する建設業者が有利となります。


  • 技術職員数および元請完成工事高(Z)

    技術力の評価としての技術職員数に加えて、元請人としてのマネジメント能力を評価するために、元請完成工事高と技術者数、それぞれの評点の合計値が評価されます。

    ①技術職員数は、当然ながら、数が多いほど評点は上がります。

    また、実務経験者より有資格者、有資格者の中でも1級相当の資格保有者が高評価となります。さらに、監理技術者講習や基幹技能講習を修了した者は、各保有資格の点数に加点して評価されます。

    ②元請完成工事高とは、官公庁または民間の注文者から直接請け負った工事の完成工事高のことをいいます。公共工事の元請人として求められるマネジメント能力を評価する観点から、評価項目に加えられています。


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